「千日回峰行」光永覚道(お師匠さん)
「千日回峰行を生きる」光永圓道(お弟子さん)
比叡山近辺のホテルに宿泊した時に
そこの図書室にあったので、
ちょっと興味あるなあと、
ぺらっと立ち読みしてみたら、
めっさ面白い!(゚∀゚)
「借りて部屋に持って行っても良いですか?」 と、
ホテルの人に聞いて、
部屋で読みふけってました。
読んでみて初めて知る、
このお二人の大阿闍梨は師匠と弟子の関係であること、
そして光永圓道大阿闍梨は 自分と同い年だった( д) ゚ ゚
24歳で回峰行スタートされてました。
普通の人からしたら、
100日連続で山の中を7里半(40キロぐらい)
走るとかすげーな、なのですが、
回峰行は僧侶の祈りがメイン。
約260か所を祈って回るから 必然的に7里半になるだけであって、
7里半走ることが目的ではないと。
(実際には走らないのですが すごいスピードなので走ると表現)
回峰行の1日
朝8時から住職のおつとめと
炊事洗濯お掃除食事の準備やら身の回りのことをして、
夜8時に寝て、
夜12時半に起きて、
準備をして夜2時から回峰行に行く。
朝8時ぐらいに帰って来てから住職のおつとめ
…
( ゚Д゚) (゚д゚ ) マジですか。
すでになんか思ってたんと違う。
回峰行中の写真でよく見る、
くるくる~っとなった蓮華笠、
あれも百日回峰行(100日で終了する)
もしくは千日回峰行の399日目までは、
頭には頂かずに手に持ったまま。
裸足に草履という出で立ち。
400日目からは頭に笠を頂くことと、
足袋をはくことを許される。
という出で立ちの説明。
草履も、
100日回峰行中に 頂ける草履の数は80と決まっているので、
どうにかやりくりを考えながら使わないといけないとか。
夜の2時から山を廻るので
動物とかお化けとか怖くないですか
という質問には、
お二人とも、
動物は逃げていきますし、
お化けは自分の心の問題なので何とかなりますが、
そんな夜中に生きている人間に出会うことが一番怖いと。
この件に関しては
お師匠さんの方が面白かったりします(>▽<)
700日目が終わると、堂入り。
9日間、断食、断水、不眠、不臥で
ひたすらお経を唱えるという行。
これは、
堂入りが終わるとニュースでも報じられるので 知ってはいましたけど、
やはり体験中どんなのかというお話はスゴイですね。
四種三昧というのもすごいです。
90日間、
トイレとお風呂以外は ずっとお堂の中を歩いて
(もしくは座ってとか4種類あるうちの1つをする)
お経を唱え続ける。
堂入りとは違ってご飯は食べられますが、
不眠、不臥。
もちろん途中で気が付いたら 気絶してたっていう状態らしいですけど、
あきらめて寝ちゃえー、なんてことはないですね。
これもお二人ともおっしゃっているのですが、
堂入りも、四種三昧も、
他のことを何も考えず
自分と仏さまに向き合うことだけを
考えられる時間を過ごせることは僧侶として幸せだと。
満行されたからこそ言える言葉でしょうけどね(;・∀・)
これを読んだから出家しようとか そういう本ではないです。
面白いです。オススメ(・∀・)b
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