面白い論文を探してきて紹介する本です。
一本目 プロ野球選手と結婚する方法
二本目 「追いかけてくるもの」研究
三本目 徹底調査!縄文時代の栗サイズ
四本目 かぐや姫のおじいさんは何歳か
…
と続いて行くわけですが、
多くの人が気になるであろう、
プロ野球選手と結婚する方法ですが、
・中継レポーターレベルの女子アナは同世代の女性のうち0.0012%
・女子アナ以外でプロ野球選手と結婚するのは0.0018%
女子アナの方が難しい!!でも…
とか色々面白いです。
おすすめはかぐや姫のおじいさんの年齢です。
実はいまだに研究され議論されていても
決着していない問題だというのです。
・物語序盤「翁は、もう70過ぎた、今日とも明日とも知れない状態だ」と言ってかぐや姫に結婚をすすめる
・物語最後 かぐや姫が文字通り昇天してしまったシーンでは「翁は、実際は50くらいだけど、物思いにひたりまくって、老人に見えた」
ちょっと待って、70なの?50なの?というところが争点なのである。
ということです。
書き写しミスじゃね?作者のうっかりじゃね?
書き写した人が勝手にアドリブいれちゃったんじゃね?
という風に、現代の人がもめている。
いやいや、これはちゃんと作者の意図がある!
という考えの元書かれたのがこの論文。
かんたんに説明すると
「翁は結構話を盛る人である」
・物語序盤に「翁は、もう70過ぎた、今日とも明日とも知れない状態だ」と自己申告しているがそれからも結構長く生きている。
・物語序盤、かぐや姫の大きさは三寸(9センチ)と言っていたのに、帰ってしまってから「あの子は最初菜種ぐらいの大きさ(数ミリ)だった」とか言っている。
・かぐや姫を育てた年月について
1:見つけてから3か月で成人女性と同じくらい(当時で13歳ぐらい)になった
2:求婚者に無理難題を出すまでに2年
3:無理難題を言いつけられた求婚者が挑戦し終わるまでに3年
4:姫が帝から言い寄られてから昇天するまでに3年
1+2+3+4は8年3か月である。
しかし翁は月の王に「あの子を二十余年も育てて来たのに」と言っている。
翁、盛ってるね(・∀・)
「70過ぎた」と言っているのは翁の自己申告、姫に結婚をすすめるために盛っている
対して、「実際は50ぐらいだけど」は地の文だから盛られていない。
姫が昇天した時に50ぐらいだとすると、
竹から見つけた時の年齢は
50ぐらい-「8年3か月」=42,43歳ぐらい。
42、43歳で翁か!!Σ(゚д゚lll)ガーン
ということになる。
40過ぎたら「初老」なんだから当然なんですけどね。
竹取物語の挿絵で、
白髪の爺さんが書かれているけど、42,43歳なんだ…
と思うと感慨深いです。
などという事を知ってから、
竹取物語の現代語訳じゃなくて、原文を読むと非常に面白いです。
オススメです。
ほんまや、書いてるわ~盛ってるわ~(>▽<)
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