アニメの話

風が強く吹いている23話「それは風の中に」感想

アニメ「風が強く吹いている」
原作小説、映画は堪能済。
アニメも面白い!
ってことで、感想を書いていこうと思います。
原作がらみのネタバレあり

鶴見中継所で
9区藤岡が10区に襷を渡すところからスタート
1:09:00で9区区間新記録を出す藤岡
アナウンサー「9区の記録を更新し、
有終の美を飾りました!」
走り終わった藤岡がハイジと会う
ハイジ「おめでとう、圧倒的だ」
藤岡「心にもないことを」
ハイジ「今日のお前は強く、
しかも安定していた
俺では到底追いつけない」
藤岡「でも蔵原なら」
ハイジ「…」
藤岡「清瀬、俺達はいったい、
どこまで行けばいいのだろう」
最後に「楽しんで来い」
と言って去る藤岡

OP

東京駅で合流する、
ムサ、ニコちゃん先輩と、
ジョータ、ユキ、神童
みんなで抱き合っているの(・∀・)イイ!!
車で移動中のジョージとキング

鶴見中継所
係員「寛政大来るよー!」
ベンチコートを脱ぐハイジ
観客「寛政大って繰り上げスタートじゃなかった?」
と順位の速さに驚いている
王子「ハイジさん」
ハイジ「ん?」
王子「終わる前に言う事じゃないけど
楽しかったです」
ハイジ「そうか」
王子の頭をなでなでするハイジ
ハイジ「俺もだ」
王子「だから、後は、無事に帰ってきてくれさえすれば…」
王子は医師が往診に来たことを知ってるから
めちゃくちゃ心配しているんだろうけども、
王子「…なんて、どうぞ、好きなだけお走りなさい」
おどけて送り出す仕草。
ハイジ「そうする(にっこり)」
1区走者の適任は王子だったけど、
10区のハイジサポートをするとしても、
王子は適任でしたね。
必要以上に心配したり、緊張したりしないから
ハイジも落ち着いていられたんだろう(´▽`)

走るカケル
(ランナーズ・ハイは なった経験がある
でも、これはちょっと違う
自分じゃどうすることもできない感覚
夢を見ているみたいな心地よさ、不安)
まわりの景色も認識できていない、
その目に映るのは、
襷を待つハイジだけ。

自分に向かって走って来るカケルを見ながら、
カケルの走りを初めて見た時のことを想うハイジ
自分が恋い焦がれて
求め続けてもついに届かなかった
理想の走りをするカケル
(知っているか
君の走る足元には
1本の光の筋が見えるという事を
まるで
流星のように)
襷がカケルからハイジへ!

タイトル「それは風の中に」


人間離れした走りを見せてきた
走り終わったカケル、
ここでようやく汗だくだくのぜえはあする、
走ってきた人間の人間らしい様子
王子「カケル!やった!!」
声の方を向くカケル
王子「やった!やったー!!はは!」
王子が、これまで見たこともない、
喜びを爆発させるスタイルではしゃいでいる。
公認記録を出した時も、
予選会を突破した時も、
その喜びを分かりやすい形で
外に表すことはなかった王子が、
めっちゃはしゃいでるー!
横の人が不審な目で見るぐらい喜んでるー!
アナウンサー「蔵原走のタイムは、
1:08:59!区間記録更新です!」
スマホ画面を見ながら喜ぶ、
アオタケメンバーや商店街サポートの人達
アナウンサー「藤岡一馬が出した記録を、
わずか11分後に更新!その差わずか1秒!」
榊もスマホを見ているんだけど、
後頭部のみで表情はわからない。
わからないけど、
悔しがってるより、
純粋にスゴイと思ってるんじゃないかと、
榊君嫌いじゃないよ派の私は思うのでした(・∀・)
六道大の人たちが
スマホを見ながら(´・ω・`)ショボーン
アナウンサー「六道を牽引し続けて来た藤岡の
ハッピーエンドにルーキーが待ったをかけた!」
藤岡「『ハッピーエンド』?終わるわけがない」
むしろ藤岡、
新たな目標が出来て、
ちょっと嬉しそうにも見える

取材アナウンサー「蔵原選手、ひとこと!」
区間新を出したルーキーを、
取材陣がほっとくわけもなく、
カケルに日テレ取材陣が殺到…
するかと思いきや、
走る王子「カケル!あ、汗ぐらい拭けカケル!」
走るカケル「ハイジさんより先に着かないと!速く!王子さん!」
走る王子「全力疾走はやめてぇ~」
走るカケル「ほら、ちゃんと走って!」
走る王子「もう走りたくないって~」
おいてけぼり取材陣(“゚д゚)ポカーン

走るハイジの後ろから、
順位とタイムの説明をする大家(監督)
大家「順位は12位、
シード権を取る為には
東体大より1分2秒速く
ゴールしなければならん
東体大は3km通過時点で1キロ3分5秒ペース、
お前は1キロ3分3秒ペース」

ホテルで往診して痛み止めの注射を
打ってもらっていた時のハイジ
医師「無理をするなとは言えないよ、ただ何があっても…」
ハイジ「ここまで連れてきてくれた仲間がいるんです
覚悟はできています」
医師「……」

走るハイジ
効果音がまるでその膝から出てるように、
錆びついて軋む嫌な音(´・ω・`)
ハイジにはそう聞こえているかのよう

大手町で待つムサ、ジョータ、ニコちゃん先輩、
ユキ、神童の元に走って来るハナちゃん。
ニラをかいぐりかいぐりしまくるジョータ
ジョータ「ニラー!お前にあえて嬉しいって思ったのは
生まれて初めてだぞー!」
話し方にちょっとクレヨンしんちゃんが入ってる(・∀・)
ハナちゃん「あれー?ジョージ君は?ジョージ君」
神童「キングさんと一緒に移動中、キングさんとねー」
神童、答え方が気配り君だ(;・∀・)
ユキとニコちゃん先輩から、
詳細を訊けよ命令が無言でムサに伝達される。
ハナちゃん「そっか!早く着くといいですね!ジョージ君も!」
神童「ああ…あ、キングさんとねー」
録画して見なおさないと、
こういう音が小さい会話は
聞き逃しちゃうのよねもったいない。
ハナちゃんに詳細を訊くムサ
東体大のペースが落ちていると知らせる神童

ハイジ10km
給水係から水を受け取る
大家「東体大のペースが落ちている」
ハイジの膝がまたキイキイと軋む音
(悪いな、無理を言って…)
目の前の曇天を見るハイジ
(向こうの空もこんな感じだった
いつも雲が垂れこめて)

その向こうであるハイジの実家
高校陸上部の監督をやっている父親は、
駅伝を見ずに練習に行こうとしている。
小説だと、
「新しいテレビを買った」
「面白いチームだな」
とかってハイジと電話してるんだけどね
ハイジ父「あいつはあいつ、俺は俺だ」
と家を出ていく。

高校時代のハイジ、
垂れこめた雲はハイジの心情そのもの
監督(父親)「ハイジ、焦るな」

大学1年のハイジ、大家にやっぱり走りたいと告げる
1年生で箱根を走る六道大藤岡の姿を観客として見ているハイジ
大家「因果なものだな。
いつだってお前のいる場所がお前の走るコースになる。
ま、10人そろえばの話だが」
ハイジ「必ず作ります。最高のチームを!」

現在箱根を走るハイジの膝が映るたびに
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(見てるか、父さん。これが、俺の出会ったチームだ)
ストップウォッチを持って
高校陸上部の練習を見ているハイジ父
耳に付けているイヤフォンからは、
箱根の実況が聞こえて来る。
アナウンサー「横浜大を振り切って
さらにペースを上げる寛政大清瀬灰二」
ハイジ父の手、プルプルしてる(;∀;)
アナウンサー「10人で繋いだ希望を
未来へ託すために走ります」

走るハイジ
(走るという事が
前よりもっと美しい形で
俺の前に帰ってきてくれたんだ
こんな幸福なことがあるか
嬉しい…
涙が出そうだ
俺は本当に幸せだ
たとえ
もう二度と走れなくなったとしても
俺は
走ることが
大好きだ)

アイキャッチコロンコロンニラ

大手町のゴールテープが映る
アナウンサー「東京大手町の気温は0.4℃
雪は止みましたが、
今も風が強く吹いています」
1位の選手を迎えるために、
六道大の部員がずらっと並んで肩を組んで待ってます

大手町に着いてみんなと合流した
カケルと王子、キングとジョージ
王子、息も絶え絶え…
ニコちゃん先輩「痛み止めだあ?」
カケル「はい、今朝」
ジョージ「いいの?それ言っちゃって」
王子「知っておいた方がみんな、納得するでしょ」
キング「あいつ、今さら無理するなって言ってもきかねぇよ」
ムサ「東体大も引き下がる気配はありませんし」
神童「どこも必死だからね」
東体大の部員が集まるエリアでスマホを見ている榊
カケル「信じましょう。
ハイジさんなら、絶対にみせてくれる
俺達が目指す、最高のゴールを」

六道大がゴールしている、
そしてその横ではパソコン画面を見ながら
ユキが素早く計算している
ユキの試算を伝える大家
「このままでは10位東体大に6秒及ばん
残り3キロ、この先は、お前次第だ」
ハイジの膝映すのやめてよお(´;ω;`)
ハイジの視界、
目の前が白くフラッシュする。
痛み止めはとっくに切れて、
激痛が襲ってきてるんだろうなと思わせる。
小説と違って
ハイジが今の状態を説明することなく、
痛いっていう状態を見せてるなー(´;ω;`)
日本橋をくぐって来るハイジ、
もう走るフォームも乱れがち
痛みで視界が白に、表情も苦しそうに

ゴールテープの後ろにやって来たカケル
カーブを曲がって、
ハイジが走って来るのが見える
アナウンサー「寛政大です
5番目に大手町に駆け込んできたのは
初出場、寛政大学!」
走るハイジを、
ビル風の強い向かい風が襲う
カケルが内側から感じた強い追い風とは真逆に
ハイジが感じるのは強い向かい風
目の前に写るのは
箱根駅伝のゴールと、
そこでハイジを呼びながら手をふるカケル
そこでやっとホッとした表情を見せるも、
あの嫌な軋み音が…
そして、その直後
ハイジの 膝 が

意識を手放してもおかしくない激痛
周りが何も認識できない中、
唯一の光が、
ゴールテープの向こうにいるカケル
ここも、
状態は真逆だけど
ゾーンに入って周りを認識していない状態で
襷を待つハイジだけが見えたカケルとの対比(´;ω;`)

カケルだけが
今、ハイジの足がどうなってしまったか
気づいた 。
お互いの意識が
繋がっているかのように。
アナウンサー「たった10人の挑戦者
5番目のフィニッシュという空前の快挙」
1区では最下位、
しかしその後順調に順位を上げ―」

膝が壊れて
痛みでとんでもない状態なはずなのに、
なぜか穏やかな顔で走るハイジ。
ハイジも気づいた、
カケルが自分の足の事に気づいたことを。
カケルがハイジのかわりに
泣いているかのように繋がっているふたり。
周りの誰もが気づいていない、
ハイジの足の事に気づいたカケルを
慰めるかのように走って来るハイジ。

ふっていた手を下ろして
ハイジを見つめるカケル
(貴方は言った
走るとは何なのか
それが知りたいと
貴方は言った
その答えは
貴方だ…)
ハイジがカケルの走りに光を見たように、
カケルもまた、
ハイジの走りに光を見る。
(貴方そのものだ…!)

アナウンサー「寛政大学、復路5位の快挙
5時間34分32秒で見事、
東京-箱根間を走り切りました!」

EDの前奏の入りかた、スゴイ(´;ω;`)
そのままカケルの腕の中に倒れ込むハイジ。
ハイジの右足がガタガタして
どれほどのダメージだったのか。

テレビの画面表示には
10位 寛政大学 13:44(トップとの差)
10位以内シード権
11位 東体大 13:46

お互い抱き合って号泣するアオタケの面々
商店街の人達も涙、
大家(監督)も涙、隣りの運転手が
ハンカチ差し出してくれてるの(;∀;)イイ!!
榊君は地面に突っ伏して涙。
そりゃ泣くよなあ(´・ω・`)
一生懸命やってきたんだもん、
このシーンで「ざまあw」とは思えないよ。
六道藤岡、ちょっと嬉しそうな顔。
ハイジ父、後ろ姿だけだけど
イヤフォンで聞いたまま、
曇天を見上げております。
これは泣いてるで絶対(´;ω;`)
カケルに支えられいるハイジ、
もう右足は地面につけて歩ける状態じゃない。
出迎えるアオタケの面々、
笑顔のハイジ。
アオタケの面々が駆け寄って行く。
まだEDが流れる中、
その後の大学も次々とゴールしている絵。
静止画やけど力入ってるわ。
ハイジ「どうだ、見えたか頂点は」

小説と同じく3年後の春
老朽化により竹青荘の取り壊しが決まり、
久々に10人が集まって、
近況報告を兼ねて花見宴会。
スーツ王子「ブラックですよ、うちなんて」
酔っ払い神童「王子が働いていると思うだけで泣けてくるよ」
プロデューサー巻きキング「ムサは。相談乗るぞ」
このカーディガンだけで
キングは希望してたマスコミ関係に
就職できたのがわかるね。
口ひげムサ「私はもう1年大学院に」
4年生ジョータ「おっまたせー」
4年生ジョージ「追加のお酒でーす」
4年生カケルもいる
刈り上げてないユキ「よう4年生諸君」
髪切ったニコちゃん「名残を惜しみに来たぞー」
カケル(みんな、それぞれの道を歩んでいる)
赤いシューズのハイジ「今日は呑むぞーカケル」
カケル「はい」
1歩だけしか映らなかったけど、
ハイジが足をわずかに引きずっているのがわかる。
ハイジは新しい実業団チームのコーチに決まりかけ。
ユキ「いい加減教えろって、もう3年だぞ」
酔っ払い訛り神童「そーだぁ、時効でぇ、結局どっちでぇの」
ムサ「んー…」
3年前、ハナちゃんに訊いた場面を思い出すムサ。
ムサ「僕とハナちゃんだけのひみつです。むふ」
王子「やっておしまいなさい」
砂煙モコモコの古典的ケンカ表現w
ジョージ「何やってんすか」
ハイジ「どうだー、新しいチームは」
ジョージ「あの時より強いっす!」
ジョータ「うん」
ハイジ「ほおー?」
ハイジめっちゃ嬉しそう(*゚▽゚*)
カケル(時間は戻らない
記録が塗り替えられていくように
俺達も前へ進んでいく。
さびしい時もある
でも、それは…)
ハイジ「冬が楽しみだな」
カケル「はい」
風が強く吹く描写

朝日が昇る。
朝練をする寛政大学長距離陸上部
ハナちゃんは無事寛政に入学して、
マネージャーをやっている。
髪伸びたハナちゃん「時間だよー休憩終了!」
カケル「よし、行こうか」
後輩部員達「はい!」
ニラと戯れている部員がおるw
カケル(風が強く吹いている)
ジョータ(逆らうように走り出す)
ジョージ(その先に、探す答えがあると信じて)
ニコちゃん(強さとは)
キング(走るとは)
ユキ(生きるとは)
ムサ(全ては風の向こう側)
神童(希望は僕らの胸の中)
王子(道はほら、目の前にある)
ハイジ(だから今日も走るんだ
どこまでだって走るんだ)
風のように走るカケル

「なあ、走るの好きか?」

美しいアニメでしたなあ。
初めてアニメ化の発表を見た時は、
このキャラ絵で馴染めるかなと心配したけど
もうすっかり小説読んでもこのキャラになったわ。
最後のカケルの一言でまた涙腺崩壊する(´;ω;`)ブワッ
小説の言葉による描写も美しいけど、
アニメだけしか出来ない表現方法で
美しいアニメを見られて幸せでした。

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