時は天平、舞台は都のある寧楽(なら)。
長屋王の変のあと、多分736~737年頃。
主人公の一人は下級役人の蜂田名代(なしろ)君(21歳)
町の施薬院に配属され(名代は医者ではない)
雑務にこき使われ、
「こんなとこにおっても出世の道ゼロやしもう辞める、
明日絶対辞めたる!」
と、イヤイヤ働いている。
ある日疱瘡の患者が運び込まれてきて……
疫病が広がり人がまともな思考を持てなくなっていく、
口八丁手八丁で人々を先導するやから、
その怪しいまじないに平気で大金を出す人、
暴動による放火、外国人排斥の殺人。
その時政治の中枢はどんなことをしたかという話は出てこず、
あくまで町の平民の話となります。
人が死にますので結構えぐいです辛いです。
しかしなぜか読みやすいので
先が気になるのも合わせて止まりません。
夜、寝床に入ってからちょっとずつ読もうとおもってたのに、
そのまま最後まで読んじゃいました(;・∀・)
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