この本は凄い!
風景画の本は色々出ているけれども
油絵だったり妙に抽象化されてたりといまひとつピンと来ないものが多い中、
不透明水彩という学校で普通に使われている画材に特化。
不透明水彩なので、アニメ背景みたいにはっきりぱっきりしてないですが、
ここ!というところを押さえてほんわか塗りだけれどもリアルさもあるという
なんとまあ素晴らしい絵の数々が載っています。
アニメ背景の、美術ボードみたいな感じですね。
小学生でよく習う、
木を描くときは点々と絵の具をのせてムラを作る、
なんて事は書いていません。
ものの形を図形に置き換えて捉える、
影の色、
構図、
雲、水、土、草、木、と、ポイントの説明をした後は
書き方のプロセス写真とギャラリー。
デジタルで描いててもこれはもう役に立つこと満載。
見てるだけでも飽きないわこれは。
で、奥付を見てみると
著者の増山氏は
スタジオジブリで背景美術、
時をかける少女で美術監督補佐
ミヨリの森で美術監督、
うーん、さすがの道のり。
まさに不透明水彩使用中の小中学生が見ても良いし、
絵を描きたいなーと思うならこの本持ってて損は無し!!
アニメの背景屋さんは偉大ですよー
私も60歳近い方とご一緒に仕事した事在りますが、
さすがというか何と言うか。
弟子入りしたいと心から思いましたねー
実際の仕事をその場で見られるだなんて
なんとうらやましい体験!!
ビルとか街中だとデジタルの方が描きやすいけど
やっぱし自然物のアナログ描きはいいねえ。